『裸の大将』生誕100年の山下清展を見てきた@SONPO美術館

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『生誕100年 山下清展 100年の大回想』

2023年6月24日から9月10日まで新宿のSONPO美術館で開催されている裸の大将こと山下清の展覧会に行ってきました。

普段から芸術に触れ合う機会も見識も持ち合わせていませんが、連れが「行きたい」というので同行しました。

まずは腹ごしらえで新宿のサザンテラスのティムホーワンで飲茶。
腹ごしらえしてから、SONPO美術館へは12時過ぎに訪問。
のっけから「花より団子」感が漂っていますww

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好きじゃなくても、知らなくても楽しい!

山下清の名前は知っている。
裸の大将と言われていたことも知っている。
それくらいしか山下清の予備知識はありませんでしたが、そんなわたしでも十分楽しめる展示でした。

山下清といえば貼絵が有名ですが、幼少期の鉛筆画や水彩画、油彩、ペン画、陶磁器の絵付けなどたくさんの作品を見ることができました。

平日の昼間でそんなに混んではいませんでしたが、作品がA4くらいの小ぶりサイズが多いため、そのせいかじっかくり観察する人も多く、進む方向に人がいると作品が見づらい感じがしました。

人が多い休日はさぞかし鑑賞しづらいと思うので、平日に行ける方は平日に行った方が良いと思います。

美術や芸術に造形が浅いわたしでも、ゆっくり見たので2時間ほどの時間がかかりました。

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音声ナビゲーターは梅原裕一郎さん

レンタルの貸し出しタイプのガイドではなくQRコードを読み込みスマートフォンで聞けるタイプのガイドにしました。
このカードの裏にQRコードが印刷されています。

聴きはじめから24時間利用可能なので、自宅に帰ってからもう一度聴くこともできます。

有名な声優さんのようです。
落ち着いたトーンの素敵なお声でした。

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ランニングじゃなかった!

山下清といえば裸の大将放浪記。
裸の大将といえば芦屋 雁之助。
芦屋 雁之助といえば白いランニングに短パン!

というイメージなので、当然、山下清はこのドラマのようにランニングで放浪していたのだと思っていました。

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しかし、展覧会の説明によると、夏は浴衣、冬は着物、だったそう。

しかも有名になってからヨーロッパを周遊していた時の服装の写真を見たら普通にスーツを着ていました!

なんかがっかりした・・・っていうか、白いランニングに短パンでヨーロッパ周遊していたらむしろキャッチーで話題になったのでは~と勝手に妄想w

本人はそういう世間の思い込みの目が不本意だったそうですwごめんね。

清は人物画が苦手

ぼくは人物は動くので絵にするのがへたなので石の像は動かないから人物をかくけいこのつもりでストリントンベルクの像をスケッチした

と言って描いたのがストックホルム市役所の石像の習作。(39歳)

あ~人物画が苦手なのなんかわかる気がします。
展覧会の中で幼少期の鉛筆画から追って見てきたけど、だいたい人物がおざなりな感じで描かれています。
子供の頃からいじめられてきたという説明が書いてあったので、山下清は人が嫌いだから興味を持てずきちんと描いていないのだと思っていました。

幼少期の鉛筆画では昆虫やクモなどの虫の絵が多かったけれど、もしかして、死んで動かなくなった虫を観察して描いていた可能性もありますね。

山下清の自画像

人物は苦手ですが、自画像はしっかり描けていますね。
動かないようにしたんでしょうか。

山下清の油彩

迫力があってとてもキレイだと思いました。

チューブから直接絵具を出して描いていたそうです。

山下清といば貼絵が有名ですが、水彩や油彩にも才を発揮していたんですね。
知らなかったので驚きました。

晩年のペン画

山下清は39歳の頃にヨーロッパ周遊し、49歳で亡くなっています。
ヨーロッパ周遊以降のペン画を見ていると山下清は橋や建物などの人間が作った構造物を緻密に描くことにとても優れていたのだと改めて感心させられました。

ペン画の上に山下が水彩した作品もあり、白と黒だけの世界ではなく、水彩により彩られた世界を見てもなお感じたこと。

山下清はやっぱり貼絵が良いな~

という感想でした。

貼絵の迫力

よくよく考えてみると山下清の貼絵を直に見たのは初めてでした。

写真や図録で見るものと違い、立体的で奥行を感じられる作品が多かったです。

立体的に感じられたのはこよりを作って貼っていたりしたからでしょう。
作品に近付いてよく見てみるとこよりの凹凸がわかります。

波打つ紙の上に貼られた色とりどりのちぎり紙が陰影も表現しています。

なんなら糊の匂いまでしてきそうな感じです。
経年で糊の匂いは飛んでいるでしょうが、実際に作品の匂いを嗅いでみたいものですね。

ちなみに貼絵というとちぎった紙に糊をつけて貼るものだと思っていましたが、作業を効率化するために紙に糊をつけてちぎり紙を貼っていたそうです。

山下清が作る貼絵は細かいちぎり紙が多いので、なるほどな~と思いました。

未完成の貼絵~下絵はあるの?ないの?

展覧会で貼絵の作品を見ていた時の疑問。

コレって下絵あるんだよね??

わたしはそう思って見ていましたが、連れは

山下清は天才だから下絵なんてないんだよ!

と言っていました。

が!!

天才だけど下絵はあったようです!
未完成の貼絵にはしっかりと下絵が書いてありました!

あ~よかった!
なんかちょっと安心した~
細かい貼絵を下絵なしで作成とか、凡凡人のわたしなら気が狂いそうですwww

わたしのお気に入り

自分のサインだけではお客さんが喜ばないだろうといい数多く描いたリットルさかな。

あ~なるほど!ℓをつなげて描いているのか~
わたしにも描けそう!
と描いてみました~

わたしも画伯気分www

トルストイさんが『すべての芸術は模倣からはじまる』と言っていますものね!

ミュージアムショップ

SONPO美術館所蔵のゴッホのひまわりグッズとともに、山下清のグッズも販売されていました。

気に入ったものを数点購入しました。

手ぬぐい1,000円
手ぬぐいのトンボがかわいいな~と思い購入しました。
連れから「タペストリーみたいに飾るの?」と聞かれましたが、飾りません。
ガチで使います!!
手ぬぐいは使ってこそ味がでるというもの。

お風呂用は自分で作った藍染の雪花絞りの手ぬぐいがあるので、食器拭きか台拭きか・・・
色が褪せてきても良い味が出そう~たのしみです

図録2,500円は超おすすめです!

自宅に帰ってきてから気になった作品をもう一度見ることができました~

実物の迫力には及ばないカタログですが、展覧会で見たℓさかなを図録で見てマネて描いて遊んだりして楽しい振り返りになりました。

わたしのような美術・芸術に疎くても楽しめた山下清展、興味があれば行ってみてください!

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